2018年5月8日火曜日

科学が全てではない

バカな議論をしている。
ある記事の抜粋 ↓
【先日、エンゼルスの大谷翔平が足を捻挫した。するとまた、球界のご意見番こと張本勲氏が『サンデーモーニング』(TBS系)内で、走り込み不足が原因だと指摘した。


~  中略


まただ……。長い距離を走り込むことで実戦向きの筋肉がつき、怪我のリスクも減る……。そんな効果があると言われている走り込みだが、正直な話、完全な時代遅れ。同じくメジャーで活躍するダルビッシュ有選手も否定的な見解をツイートしている。  無論、日本だけではなくアメリカで議論にはなるようだが、フィットネスやコーチング系の専門家によれば、否定的な意見がほとんどだ。】





以下、どこぞのトレーニング専門家が、投手に長距離を走らせるのは、意味がないだけでなく、投手としての能力を下げ、怪我を誘発すると述べていると記事に書いてある。


確かに瞬発力を必要とする野球の投手が、極端に長距離を走りこめば、瞬発力を必要とする筋出力などが低下し、それらは怪我に繋がる可能性は否めない。


しかし、古くからある野球の理論を切り取って記事にし【時代遅れ】呼ばわりは如何なものか。


専門家と呼ばれる人たちも、きっとそんな意味でコメントしたはずはない。


今まで野球というスポーツを築き上げ、支えて来た選手をリスペクトする気持ちはないのだろうか。

全ての怪我や能力低下を「走り込みが足りない」という解釈は難しいかもしれない。
また、「筋肉をつけすぎたことによって怪我が誘発」ということも同様である。


要するにトレーニング内容は選手の年齢やコンディションによって決めるべきということ。


相撲だって、1000年以上もほとんど変わらない稽古やトレーニング内容なのに、科学的なトレーニングをしている力士が台頭しているなんて話は聞かない。


積み上げられたものには必ず意味があり、効果があるものだ。


それに、正しいか正しくないかは、選手本人が考え、納得し、決断する必要がある。
ましてや、プロ野球選手が全ての理論で当てはまるわけがない。




しかし スポーツは科学である。



最新のエビデンスに基づきコーチングやコンディション、トレーニングを行うべきだと思う。
ただ、エビデンスも万事万人に通用することではない。 理論を自分に合わせるのだ。
だから、コーチやトレーナーのいいなりになっている選手は伸びない。


伸びても必ず限界が来る。


大谷選手には会ったことがないけれど、彼は自分に合ったコンディションの取り方を学び、模索しているように思える。

だから、伸びしろは無限大。


もしかしたら

「走り込みが足りない」


なんて思っていたりしてね(o^^o)

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