2018年5月11日金曜日

ダイエットは本当に必要か②

ダイエットをする前になぜ太るのかを理解しましょう。

一般的には、食事などのエネルギーに対して、体温や脳、内臓などの基礎代謝プラス活動消費エネルギーが少なければ、体内にエネルギーが脂肪として備蓄され、これが「太る」ということになることは既にお分かりのことと思います。

しかし、あまり食べていないのに太る、浮腫むなんてお話を良く聞くことと思います。


これがダイエットの個人差というもので、実はカロリー計算だけではこの個人差に対応できないことが昨今の研究で分かっています。

例えば、体重80kgの50歳男性と、体重60kgの25歳女性が、同じようにダイエットを行なったとします。


炭水化物がしめる1日の摂取エネルギーの割合を半分にし、その代わりにタンパク質と脂質を増やし、摂取エネルギーを減らさない、いわゆる糖質制限ダイエットです。


糖質制限は多くの糖尿病やアルツハイマー病の食事療法に使用され、ケトン体という脂質を主代謝として利用するエネルギーサイクルに体質を変えていく方法です。


上記のような事例では、男性の方が極端に体重が減り、女性はあまり変わらないという結果になると考えられます。


その理由は2つあります。


ひとつ目は男女の大きな差は筋肉量であり、筋肉量が多ければ糖質を最初に必要とする筋肉が、制限された糖質の代わりに脂質をエネルギー代謝するようになるからです。


体重が多いだけで必要摂取カロリーは多くなるのですが、糖質と同じカロリーのタンパク質を食事から摂取するのは、経済的も肝臓的にももちません。


ふたつ目は、年齢です。


前回お伝えしたように、加齢は筋肉減少のスピードを早めることがわかっているため、50歳男性の筋肉に含まれるグリコーゲンと水分はあっという間に減少し、体内脂肪と一緒に減ります。


つまり、筋肉量が多い人ほど糖質制限ダイエットは早期に効果が出ることが分かりますが、筋肉量が減少すれば、QOL(生活の質)の低下や体型の崩れに繋がりかねません。


ですから、男性の糖質制限ダイエットを行う時は、最低週3回以上の負荷筋力トレーニング(段階があります)が必須ということです。


これは、女性の糖質制限ダイエットの効率を上げる方法でもあります。

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